【50代60代の資産運用】最強ポートフォリオを紹介!年代別のリスク許容度についても解説します
2021.10.30
「50代60代のポートフォリオはどうすればいい?」
「リスク許容度について知りたい」
人生100年時代、資産運用する人が増えています。しかし投資の際には、リスク許容度を理解し、過剰リスクを避けなければいけません。
特に50代60代で過剰リスクを取っていると、暴落で資産が目減りした場合、損失を取り返す時間が少ないため、非常に危険です。自身の年齢や状況に合わせたリスク許容度を把握し、最適なポートフォリオを組みましょう。
当記事では、50代60代の資産運用におすすめの最強ポートフォリオを紹介します。リスク許容度についても解説するので、参考にしてみてください。
50代60代はリスク許容度が低い
50代60代のリスク許容度が低い理由は、「労働収入が減る」「暴落からの取り戻す時間が少ない」という点です。
資産運用を行う上で、自身のリスク許容度を理解するのは必須。しかし稀に、高齢にもかかわらず過剰リスクを取っている人がいます。
50歳を超えたら、下記のようなポイントを押さえておきましょう。
- 稼ぐ力が少なくなることを理解する
- 現金比率を高めておく
- ポートフォリオをディフェンシブに
投資はリスクが伴います。無理にする必要はありませんが、リスク回避をしっかり行った上で、堅実な資産運用を目指しましょう。
過剰リスクをとっている場合は注意
20代30代であれば、ある程度リスクを取っていても、さほど問題はありません。なぜなら安定した労働収入があり、暴落時でも利益を取り返す時間があるからです。
しかし、50代60代が過剰リスクを取っている場合はどうでしょうか?
例えば60歳で、保有資産の割合が「金融資産:現金=9:1」だった場合。万が一暴落すれば、取り返す時間が少ないだけでなく、金融商品の買い増しも十分にできません。
本来暴落時には、買い増しすることで平均取得単価を下げ、株価の上昇に備えます。そのため、買い増しできるだけの現金をある程度保有しておく必要があるのです。
さらに米国株は、−70%まで下落する可能性があると言われています。常に「暴落のリスクがある」ことを理解し、万が一に備えておきましょう。
年代別のリスク許容度
よく「月の生活費の6ヶ月分を現金で持ち、残りはすべて投資しましょう」という情報を目にします。しかしこれは、20代30代の会社員向けの現金比率です。
年代・状況によってリスク許容度は異なるため、下記を参考に自身の「正しいリスク許容度」を理解しておきましょう。
リスク許容度 | 年齢 | 職業 | 家族構成 | 金融リテラシー |
高い | 若い | 会社員 | 単身 | 高い |
低い | 高齢 | 自営業 | 所帯持ち | 低い |
年齢が若く会社員で、単身かつ金融リテラシー(知識)が高ければ、ある程度の過剰リスクは問題ありません。
反対に高齢で自営業(または年金受給者)、所帯を持ち金融リテラシーが低いなら、リスク許容度も低くなります。現金比率を高め、暴落時に常に備えることが重要です。
資産には、価値変動がない「無リスク資産(現金)」と価値変動のある「リスク資産」が存在します。
リターンを得るためには、リスク資産の保有が必須です。金融リテラシーがあり、リスク許容度が高い場合は「金融資産:現金=6:4」くらいでもよいでしょう。
しかし投資初心者で米国株投資場合は、総資産の10%程度から始める事をおすすめします。
最強ポートフォリオを紹介
50代60代向けの「最強ポートフォリオ」を紹介します。まずは米国の投資家・ヘッジファンドマネージャーであるレイ・ダリオ氏が提唱する「オールシーズンポートフォリオ」を見てみましょう。
参考:You Tubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」
投資先のバランスがよく、下落に強いポートフォリオとなっています。高齢の人にもおすすめです。
ただし、低金利の現代では「債券」はリターンが高くないため、リスク許容度に合わせて株式の割合を高めてもよいでしょう。
一方、You Tubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営するライオン兄さんが、現金比率も含めて提案する「最強ポートフォリオ」はこちらです。
参考:You Tubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」
ある程度の金融リテラシーがあるなら、総資産のうち現金を40%保有し、60%を投資運用します。40%を米国株、残りを米国債や金、コモデティ(商品先物市場で取引されている商品)へ。金やコモディティは、ETFで保有すると流動性が高くオススメです。
また現金比率は、月の支出額や総資産額によっても異なります。自身のリスク許容度を理解し、無理のない資産運用をしてください。
自分のリスク許容度を理解して資産運用しよう
リスク許容度を理解することは、50代60代の高齢投資家に限らず、若い人でも重要なポイントです。正しく理解しないまま過剰リスクを取っていると、暴落時に買い増しの資金が足りなくなります。
その結果、狼狽売りで損をしてしまう人がいるのです。資産や金融リテラシーに加えて、リスク許容度の理解も高めていきましょう。
特に50代60代の人は「自身のポートフォリオが過剰リスクになっていないか?」今一度、確認してみてください。