ノーロードとは?投資信託の選び方を紹介

2023.02.10

「ノーロードファンドってなに?」

「ノーロードファンドはどのように選べばいいの?」

投資信託を購入するためには「手数料」がかかりますが、ノーロードは購入時の手数料が必要ありません。手数料は最終的に「手元に残る資産」に大きな影響を与えるため、堅実な資産形成を行いたい人はノーロードファンドを選ぶのがおすすめです。

そこで当記事では、ノーロードファンドの魅力について紹介します。ファンドの選び方も解説するので、参考にしてみてください。

ノーロードとは?

ノーロードとは、簡単に述べると「購入時の販売手数料がかからない」ということです。ノーロードのファンド(投資信託)を選べば、購入時に手数料が発生しないため初期費用を抑えられます。

手数料の差は「最終的に手元の残る金額」に影響を与えるため、投資信託を選ぶときの1つのポイントとなります。

ただし、ノーロードだからといって全ての手数料が0円になるわけではありません。投資信託の管理コストである「信託報酬」、解約時にかかる「信託財産留保額」は必要となるので注意しましょう。

投資信託の手数料については以下の記事でも紹介しているので、気になる人は読んでみてください。

銀行で投資信託はダメ?安定したリターンを目指すならネット証券で購入しよう

手数料の有無で資産はどのくらい変動する?

販売手数料の有無で手元に残る資産は変動します。以下で比較してみましょう。

ファンド50万円購入100万円購入
通常(販売手数料3%)手数料1.5万円手数料3万円
ノーロード0円0円

実際には、販売手数料を差し引いた金額でファンドを購入する場合が多いです。つまり、100万円分の投資信託を購入しても、実際にあなたのものとなるのは97万円分ということです。

一方、ノーロードの場合はどれだけ購入しても販売手数料がかかりません。長期投資にて最終的に1,000万円を購入すると、手数料が3%の場合は支払う販売手数料が30万円にも昇ります。

ノーロードのメリット・デメリット

ノーロードには以下のとおりメリットが豊富です。

  • 購入手数料がかからない
  • 資産運用におけるコストを抑えられる
  • 手数料で浮いた分をさらに投資に回せる

ノーロードの直接的なメリットは「購入時の手数料がかからないためコストを抑えられる」という点です。また、手元に残る金額が大きくなる・浮いた手数料分を投資に回せるといった魅力もあります。

一方、ノーロードにデメリットはありません。あえて挙げるなら「銘柄が限られる」といった点ですが、ポートフォリオに一部組み込むだけでも「販売手数料0」の恩恵は受けられます。

ただし、ノーロードでも「信託報酬」「信託財産留保額」が高ければ意味がありません。全体的なバランスで判断しながら投資信託を選ぶことが大切です。

ノーロードファンドの選び方

ノーロードファンドの選び方のポイントを紹介します。

  • 運用手法(インデックスファンドがおすすめ)
  • 投資対象
  • 購入時手数料以外のコスト
  • 運用実績

「ノーロードだからどれでもいい」というわけではありません。まず運用手法ですが、アクティブファンドよりもインデックスファンドのほうがおすすめです。

後者は日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動する運用を目指す投資信託のため、値動きがわかりやすく、信託報酬が安めというメリットがあります。

一方、前者のアクティブファンドは指数を上回る運用を目指す投資信託です。ファンドマネージャーが分析をもとに個別で銘柄を選んで運用するため、個人の腕によってパフォーマンスが変動したり信託報酬が高くなったりなどのデメリットがあります。

また投資対象を選ぶときは、価格変動・為替変動・信用リスクにも注目すべきです。純資産総額や経済状況など、過去の運用実績と合わせてチェックすることが大切です。

また前述したように、投資信託には販売手数料のほかにも手数料が発生します。総合的に判断したうえで、自分の投資目的に合った投資信託を選びましょう。

ノーロード×積立NISAでお得に

ノーロードファンドで投資をするなら、積立NISAと組み合わせるのがおすすめです。積立NISAは最大20年間・年間上限40万円※の運用益が非課税になる制度で、お得に資産運用を行えます。

※2024年1月以降に改正されます。詳しくはこちらの記事をチェック

とくに初心者が投資をはじめるときは、運用コストはできるだけ抑えたほうがよいです。同じ運用益でも、運用コストの負担が大きいと手元に残る資産が少なくなってしまいます。

積立NISAは2024年度の改正で投資枠も広がるため、今からはじめても損はありません!運用コストを抑えつつ堅実に資産を増やしていきたい人は、ノーロードファンドと積立NISAを合わせてチェックしてみてください。

投資信託を購入するならノーロードをうまく取り入れよう

投資信託を購入するなら、ノーロードファンドをうまく取り入れましょう。ノーロードだけで投資をするには銘柄が限られてしまいますが、ポートフォリオの一部に組み込むだけでもOKです。

インフレや物価高が懸念される今、現金だけで資産を保有するのは危険です。投資初心者でも勉強と実践(少額からでもOK)の積み重ねで金融リテラシーを高めていけるので、今すぐノーロードファンドでの投資をはじめましょう!

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