資産運用で利益を得たときの税金はどれくらい?お得な節税方法も解説

2022.10.21

「資産運用すると、どれくらいの税金が発生するの?」

「少しでも手元にお金を残すための節税方法はある?」

投資で資産運用をすると、利益確定時に税金が発生します。消費税などと比べて大きな税率がかかるので、節税方法を知っておくとお得です。

そこで当記事では、資産運用で利益を得たときの税金について詳しく解説します。節税方法とそもそも税金がかからない投資方法も紹介するので、参考にしてみてください。

資産運用で得た利益にかかる税金の種類と税率

資産運用で利益を得ると、一般的に「20.315%」の税金がかかります。課税対象となるのは運用益(資産運用で得た利益部分)のみですが、利益が大きいほど差し引かれる税金も大きくなるため注意が必要です。

【運用益にかかる税金の内訳】

税金の種類パーセンテージ
所得税(復興特別所得税含む)15.315%
住民税5%

※非上場株式の場合は合計税率20.42%

例えば、100万円を投資して10万円の利益がでた場合、利益10万円のうち20.315%、つまり20,315円が税金として差し引かれます。

利益が100万円になると、引かれる税金は20万円以上。予め理解しておかないと、想像以上に税金が大きく驚くはずです。

ちなみに、配当金は一般口座・特定口座(源泉徴収なし)を除いて原則源泉徴収のみで納税が完了します。売却益は、年間20万円を超える場合にのみ確定申告が必須です。

資産運用による利益の節税方法

資産運用による利益には税金がかかりますが、節税効果が期待できる方法も存在します。

  • 配当控除の利用
  • 確定申告
  • 投資は積立NISAで行う

ただし、投資先や年間に得られる利益によって節税方法が異なります。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。

1:株の配当金は「配当控除」を利用する

株の配当金にかかる税金は、「配当控除」で節税効果が期待できます。

配当控除とは受取った配当金等の一定割合を所得税・住民税の税額から控除する制度源泉徴収された配当金を他の所得と合算して累進税率に基づき税金を計算する

※投資先が国内株式の場合が対象

※外国株式の場合は外国税額控除が可能

本来、国内企業は国に法人税を納めています。そのため、投資者の配当金から税金を差し引くと「二重課税」になってしまうのです。

そこで、二重課税を解消できるのが「配当控除」です。配当金の税金を源泉徴収で納めている場合は原則確定申告が不要ですが、「源泉徴収された税額」と「確定申告した税額」を比較して前者のほうが多い場合には、超過した税額が還付されます。

還付される税率は課税所得によって異なり、それぞれ以下のとおりです。

課税される所得所得税住民税
1,000万円以下10%2.8%
1,000万円を超える5%1.4%

ただし、配当控除でお得になるのは「課税所得が695万円以下」の人のみです。課税所得が695万円を超える場合は配当控除後の税率が20.515%となるため、源泉徴収による20.315%のほうがお得になります。

2:別口座で損失・利益が出たときは「確定申告」する

複数の口座で資産運用を行っており、それぞれで損失・利益が出たときは、確定申告で「損益通算」するという節税方法もあります。

損益通算とは複数の口座で投資している場合、それぞれの利益の損失を合算した「本来の利益」をもとに税金を計算すること

つまり、A口座で50万円の利益・B口座で30万円の損失が出た場合。それぞれの口座で課税されると、A口座50万円に対して20.315%の税金を支払わなければいけません。

しかし、確定申告で「損益通算」を行えば、A口座・B口座を合算した利益、つまり20万円分の納税に抑えられるのです。

ただし、損益通算にはいくつか注意点もあります。注意点については以下の記事で紹介しているので、気になる人は読んでみてください。

「積立NISAの確定申告は?不要の理由や口座別での注意点も解説します」

3:投資信託は「積立NISA」の活用で非課税に

投資信託に「積立NISA」を活用すると、年間上限40万円・最長20年間の非課税枠を利用できます。

積立NISAとは少額・長期・分散投資を支援するために、金融庁が2018年にスタートした非課税制度

積立NISAで投資先に選べるのは、金融庁が厳選した優良銘柄(投資信託とETF)です。

例えば、「毎月3万円・年率4%・20年間」の条件で積立投資を継続した場合、20年後には約1,100万円になります。そのうち運用益380万円に対して、通常であれば20.315%、約88万円の税金が発生します。

資産運用シミュレーションによる試算

一方、積立NISAであれば約88万円の税金が0円になります。資産運用すべてを積立NISAで賄うのは難しいですが、投資の1つとして取り入れておいて損はありません。

資産運用でお得に利益を得るなら積立NISAがおすすめ

資産運用でお得に利益を得るなら、積立NISAの活用がおすすめです。投資信託やETFで得た利益に税金がかからないので、お得に資産運用を継続できます。

とくに、積立NISAは資産運用を始めたばかりの投資初心者におすすめの制度です。分散投資によって暴落リスクも抑えられるので、「資産運用のリスクがこわい」「高い税金が発生するのが嫌」という人でも安心です。

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