老後資金は積立NISAと保険どっちで用意する?シミュレーション付きで解説

2022.07.29

「保険で老後資金を用意するのはあり?」

「資産形成には積立NISAと保険どちらがよい?」

老後資金を用意する方法には、貯金や投資のほかに個人年金型の保険があります。貯金よりも高い金利がつくため、近年注目を集めています。

しかし結論を述べると、老後資金を保険で用意するのは非効率です。老後資金を用意したいなら、十分な運用益を目指せる投資をおすすめします。

積立NISAなどで分散投資すれば、リスクを抑えつつ資産形成が可能です。当記事では、老後資金を用意する3つの方法について、シミュレーション付きで解説します。

【シミュレーション付】老後資金を用意する方法

老後資金を用意する方法を3つ紹介します。

  • 積立NISA
  • 個人年金保険
  • 貯金

それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説するので、参考にしてみてください。

1:積立NISA

積立NISAは、年間40万円・最長20年間の運用益が非課税になる金融庁の制度です。積立NISAで投資できるのは金融庁が厳選した優良銘柄(投資信託・ETF)で、各種手数料が安いという特徴もあります。

毎月の積立上限は3.3万円ですが、最低1,000円(楽天証券は100円)から積み立てが可能です。長期の分散投資で暴落リスクを抑えられるので、初心者でも比較的安全に資産運用を始められます。

例えば、毎月15,000円を年率5%で30年間運用した場合は、以下のような資産を形成できます(あくまで試算)。

参考:金融庁「資産運用シミュレーション」

元本540万円に対して約708万円の運用益がつき、30年後の資産は12,483,880円となります。同じ条件で積立NISAの毎月上限3.3万円を積み立てれば、27,464,535円という大きな資産の形成を目指せます。

積立NISAでの非課税期間は最長20年間ですが、一般口座または特定口座へ移行することで運用継続が可能です。

毎月1.5万円・年率5%で運用した場合は20年で約610万円。通常かかる20.315%の税金が発生しないので、140万円以上(610万円×20.315%)もお得です。口座移行後は運用益0円からのスタートなので、口座を移したからといって損はしません。

2:個人年金保険

生命保険に加入していると、「老後資金のために個人年金保険に加入すべき」と紹介されることがあります。個人年金保険には元本保証があるので、安全に老後資金を用意できる点が魅力です。

一方、個人年金保険には「用意できる老後資金が圧倒的に少ない」というデメリットもあります。以下は、大手保険会社(A社・B社)の個人年保険のイメージです。

保険会社毎月の積立額 / 期間総積立額支給額(総支給額)
A社15,000円 / 30歳〜60歳540万円毎年57.41万円×10年間(574.1万円)
B社22,610円 / 30歳〜65歳約949万円毎年100万円×10年間(1,000万円)

個人年金保険は、実際の積立額に4%ほどの利子がつきますが、用意できるのはあくまで老後資金の一部です。支給額が多いB社でも、受け取れるのは毎月8万円ほど・1年間で100万円。また受給期間は65歳〜75歳までで、それ以降の老後資金の用意ができないため理解しておく必要があります。

3:貯金

「お金を貯める」という点では、最もリスクのない方法が貯金です。しかし2022年7月現在、日本の普通預金の平均金利(主にメガバンク)は0.001%。100万円を1年間預けても、金利は10円しかつきません。

夫婦世帯で豊かな老後を過ごすためには、65歳〜100歳までで約1億5千万円以上かかるケースもあります。そのうち、年金で受け取れるのは半分ほど(9,000万円前後)。貯金だけで6,000万円を貯めるには、現在の日本の金利だと現実的ではありません。

資産額が大きくなる積立NISAがおすすめ

十分な老後資金を用意するためには、資産額が大きくなる積立NISAの活用がおすすめです。前述した、積立NISA・個人年金保険・貯金によって30年間で用意できる資産を比較してみましょう。

方法元本資産総額
積立NISA(毎月1.5万円・年率5%)540万円約1,250万円
個人年金保険 A社(毎月1.5万円)540万円約574.1万円
貯金(毎月1.5万円)540万円540万52円

上記のように、お金を積立NISAで運用すれば、他の方法よりも遥かに大きな資産を形成できます。積立額は自由に設定できるので、「今は投資できる資金があまりない」という人は毎月5,000円でも問題ありません。

積立投資は複利(利子につく利子)の恩恵を受けられるので、コツコツ続けることが大切です。収入が高くなったときに積立額を上げればよいので、とにかく今から積立NISAをはじめましょう。

ただし、積立NISAだけでは「ゆとりのある老後生活」のための資産形成は難しいです。詳しいお話は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【内部リンク】

積立NISAを活用して老後資金を形成しよう!

積立NISAは、初心者でも少額・低リスクで資産運用ができる投資方法です。少額の積み立てでも、長期運用で複利の恩恵を受けられ、将来の大きな資産につながります。個人年金保険に預けるより、積立NISAのほうが遥かに効率的です。積立NISAをうまく活用し、老後資金を形成しましょう!

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