資産運用をしないほうがいいと言われる理由は?リスクを抑える方法を解説!
2022.06.10
「リスクを抱えるくらいなら資産運用はしないほうがいい?」
「リスクを抑えて資産運用する方法が知りたい!」
元本が保証されない資産運用には、「リスクがあるなら投資はしないほうがいいのでは?」という意見が存在します。しかし、投資をしないというリスクについても理解しておくことが大切です。
確かに、投資には暴落のリスクがあります。一方で、初心者でもリスクを限りなく低く抑える投資方法もあるのです。投資のリスクと対策を理解し、豊かな老後に向けて今から資産運用を始めましょう!
資産運用はしないほうがいい?
結論から述べると、資産運用はしたほうがよいです。近年、日本での投資人口は増加傾向にあり、2021年時点では25〜69歳の年代の人口の21.1%にあたる1,470万人が投資を始めています。
参考:株式会社 野村総合研究所
一方、2022年に実施された「投資に関するアンケート」では「投資に興味はあるけど始めていない」という人の多くが、知識不足やリスクを不安視しているのが現状です。
順位 | 男性 | 女性 |
1位 | 知識がなくて不安 | 失敗したときのリスクが心配 |
2位 | 失敗したときのリスクが心配 | 投資に関して不勉強なため |
3位 | 資金が少ないため | 資金が少ないため |
参考:保険マンモス株式会社
しかし、知識がない人が不安を抱くのは当たり前。誰もがはじめは初心者なので、勉強や実践で少しずつ金融リテラシーを高めていくことが大切です。
また「投資におけるリスク」は、時間や銘柄の分散である程度抑えられます。投資信託やETFなら1つの金融商品に複数の銘柄が詰め込まれているので、初心者でも比較的安全に資産運用を始められます。
投資をしないリスク
資産運用には「元本保証がない」「暴落リスクがある」というデメリットがあります。一方で、投資をしないリスクについても考える必要があります。
2022年6月現在、日本銀行で普通預金で貯金しても利子は0,001%です。以下で、円貯金と投資信託との利回りや20年後の資産を比較してみましょう(投資信託は金融庁のシミュレーターで試算)。
【20年後の資産 / 毎月3万円の積立・貯金】
積立NISAで運用した場合 | 円貯金した場合 / メガバンク | |
利回り | 平均4% | 0.001%(2022年6月現在) |
元本 | 7,200,000円 | |
20年後の資産 | 11,003,239円 | 7,200,717円 |
上記のように、同じ元本額でも投資と貯金では20年後に400万円以上の差がうまれます。日本の金利は今後も上がる見込みがありません。
経済成長しない国の資産のみを保有していると、貧乏になる一方です。金利の高い外貨を積み立てる、毎月少額ずつでも金融資産に投資するなどが、将来的に大きな資産につながるのです。
資産運用のリスクを抑える方法
投資初心者でも、資産運用のリスクを抑える方法があります。
- 自身の許容リスクを理解する
- 時間を分散する
- 投資先を分散する
上記を対策するだけで、暴落リスクを大幅に抑えられます。それぞれ解説するので、ぜひ実践してみてください。
1:自身の許容リスクを理解する
資産運用を行う上で、自身の許容リスクを理解することは必須です。許容リスクとは、自身が受け入れられるリスクのこと。許容リスクは「年齢や保有資産」によって異なるので、以下を参考に考えてみてください。
許容リスク | 年齢 | 職業 | 家族構成 | 金融リテラシー |
高い | 若い | 会社員 | 単身 | 高い |
低い | 高齢 | 自営業 | 所帯持ち | 低い |
基本的に、年齢が若く単身の人は許容リスクが高くなる傾向にあります。なぜなら、投資で損をしても取り返す時間や安定した収入があるからです。
一方、高齢になると万が一暴落したときに損をした分を取り返す時間がありません。金融資産が豊富にある人はある程度リスクをとれるケースがありますが、基本的には若い人と比べて「金融資産よりも現金資産の比率を高めておく」ことが必要となります。
自身の許容リスクを理解することで、暴落しても焦らずに運用を続けられます。投資は長期で運用することが重要なので、自分がとれるリスクについて理解しておきましょう。
2:時間を分散する
投資は、時間を分散することでリスクを大幅に抑えられます。有名なのは「ドルコスト平均法」。毎月一定額の金額を積立投資することで、平均取得単価を下げ、暴落リスクを抑えられます。
そこで、初心者が積立投資を始める際は「積立設定」がおすすめです。買付の金額やタイミングを設定できるので、感情に左右されずにコツコツと積立を継続できます。
3:投資先を分散する
投資先を分散することも、資産運用におけるリスクを抑える方法として効果的です。例えばインデックスファンド型で人気の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」なら、これ1つ購入するだけで500銘柄に分散投資できます。
投資先を分散しておけば、1つの銘柄の価格が下がっても他の銘柄が暴落を防いでくれる可能性が高いです。初心者が投資を始めるなら、とにかく分散投資でリスクを抑えることが大切。実際に投資を通して勉強し、徐々にハイリターンを目指せる資産運用にチャレンジしましょう。
まとめ
「資産運用はリスクがあるからやめたほうがいい」このような言葉をよく見かけます。とくに、投資をしていない人なら「投資をリスク」を考えるでしょう。
しかし日本の経済成長が期待できない今、「資産運用をしないリスク」についても理解しておくべきです。このままインフレ・物価上昇が続けば、現金資産は確実に減少します。今からできる資産運用を始め、貧乏の危機から脱出しましょう!