積立NISAの確定申告は?不要の理由や口座別での注意点も解説します

2022.04.15

投資で利益が出たとき、一般的には確定申告による申告・納税が必要です。そのため、「積立NISAで利益が出たときは?」「確定申告は面倒」などの不安を抱くかもしれません。

しかし結論から述べると、積立NISAは確定申告が不要です。なぜなら、積立NISAは運用益が非課税になる制度だからです。

当記事では、積立NISAで確定申告が不要な理由と口座別の注意点を紹介します。

積立NISAの確定申告は不要!

通常、資産運用によって得た利益には20.315%の税金がかかります。そのため毎年2月16日〜3月15日の間に確定申告を行い、納めるべき税金の申告と納税を行う必要があるのです。

一方、積立NISAはそもそも非課税で税金がかからないため、確定申告は必要ありません。積立NISAでは確定申告のほか、源泉徴収や年末調整も不要です。

また、同じく非課税対象であるNISA口座(年間上限120万円 / 最長5年間)も、確定申告が不要となります。

確定申告が不要な人・積立NISA口座やNISA口座のみで資産運用している・年収2000万円以下の給与所得者・給与所得以外の所得が年間20万円以下

積立NISAの確定申告の注意点

積立NISAは最長20年・一般NISAには最長5年の非課税期間があります。そのため、非課税期間中は原則として確定申告が不要です。

ただし、非課税期間が終わったあとは資産が特定口座もしくは一般口座に移されるため、その後の利益に関しては確定申告が必要になります。

またNISA口座は、配当金の受け取り方式が「株式数比例配分方式」以外・NISA口座で保有する外国株を売却して為替差益を得たという場合に限り確定申告が必要です。

口座別で必要な確定申告について

積立NISAは確定申告が不要ですが、証券口座によって「確定申告の有無」が異なります。積立NISA口座以外でも資産運用している場合は、申告漏れがないよう注意しましょう。

証券口座口座の特徴確定申告の有無
一般口座・特定口座やNISA口座で管理していない上場株式等を管理する口座必要
特定口座・上場株式等の譲渡益課税における個人投資家の申告・納税手続きを簡素化した口座・源泉徴収なし・源泉徴収ありから選べる源泉徴収なし / 必要源泉徴収あり / 不要
積立NISA・NISA口座・運用益が非課税対象となる口座不要

一般口座および特定口座(源泉徴収なし)を利用する場合は、確定申告が必要です。

一方、特定口座(源泉徴収あり)の場合は確定申告を行う義務はありませんが、損失が出た場合は確定申告しておいたほうが得するケースもあります。

例えば、複数口座で資産を運用している場合。A口座で利益20万円・B口座で損失10万円が出ると、通常は利益20万円に対して税金がかかります。しかし損益通算を行うことで、利益20万円−損益10万円である10万円にのみ税金が課されることになるのです。

また、損益通算しても損益がマイナスだった場合。マイナスの損失を翌年以降の利益から損失分を差し引くことができる繰越控除という制度もあります。

上記2つの制度は、確定申告しなければ受けられません。一般口座や特定口座でも、損失が出た場合は確定申告による損益通算・繰越控除を受けられます。

ただし、確定申告を行うことで株式の譲渡所得等が「合計所得額」に加算され、配偶者控除や扶養控除の適用が受けられなくなるケースがあります。同様に、国民健康保険料等の社会保険料の負担等が増えてしまう場合もあるため、自身や配偶者の各種控除・社会保険料の負担を考慮し、任意の確定申告をするか否かを検討しましょう。

楽天・SBI証券の場合

楽天証券やSBI証券では、一般口座・特定口座・積立NISA口座などを開設できます。証券会社による確定申告の差はないので、前述した口座ごとに対応しましょう。

特定口座で「源泉徴収あり」を選んだ場合は、証券会社から年間の取引(特定預かり)すべての譲渡損益が計算された「年間取引報告書」が発行されます。「年間取引報告書」をもとに、確定申告書類を簡易的に作成可能です。

積立NISAは勤務先にバレる?

さまざまな事情から、「勤務先に投資していることを知られたくない」と不安を抱く人もいます。積立NISAの場合は非課税・確定申告不要のため、自分から話さない限り勤務先にバレる心配はありません。

ただし、一般口座や特定口座(源泉徴収なし)の場合は住民税からバレるケースがあります。投資していることを勤務先に知られたくない場合は、確定申告時に「普通徴収」を選択して自分で支払うようにしましょう。

まとめ

積立NISAや一般NISAで資産を運用する場合、確定申告は不要です。ただし、非課税期間終了後や複数口座での取引がある場合は、各口座によって確定申告が必要なケースもあります。

「資産運用で積立NISAを検討している」「確定申告があるなら面倒だな」と感じる人でも安心してください。積立NISAは確定申告の煩わしさがないので、気軽にはじめてみましょう。

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